劇団演研創立50周年記念公演第二弾

「薔薇の花束の秘密

作:マヌエル・プイグ 翻訳:古屋雄一郎 演出:富永浩至

出演 坪井志展、上村裕子

南米のとある病院の個室。
患者である老婦人は、専用の付添婦を雇い、わがままのし放題。
14ヶ月前に最愛の孫を亡くし意地悪に拍車がかかっていたが、付添婦もまた同じ時期に母を亡くしていた。
ふたりは次第に心を通わせていくのだが、患者は付添婦の小さな嘘に気づき、ある仕返しを思いつく・・・。

「蜘蛛女のキス」の作者でラテンアメリカの代表的作家のマヌエル・プイグ、晩年の昨品。
病室で出会うふたりの女性を通して、現代社会の息苦しさを描く。

とき

●の日はアフタートークを行う予定です。

2025年10月11日(土)開演午後7時
12日(日)開演午後2時●
13日(祝)開演午後2時
18日(土)開演午後5時●
19日(日)開演午後2時

入場料

前売・予約1,500円
当日1,800円
高校生以下500円

ところ

演研・茶館工房(帯広市大通南6丁目 ミントカフェ2階)

後援

帯広市教育委員会、十勝毎日新聞社

問い合わせ

劇団演研(電話080-3266-0279)

チケット取り扱い所

文化ホールチケットらいぶ
フローモーション
ミントカフェ

ミントカフェ共同企画

公演当日、一般券をお持ちの方はミントカフェでの公演期間特別メニュー(下記)が200円引きになります。
※なお、チケット一枚につき一回のご利用、他のクーポンとの併用は出来ません。

公演期間特別メニュー

コーヒー 480円 →280円
紅茶(アールグレイ、ダージリン)480円 →280円
ハーブティー 580円→380円
ソフトドリンク(グレープフルーツジュース、カルピス)450円→250円

上演にあたって

 富永浩至

 1991年のことなのでもう30年以上も前になりますが、東京のベニサンピットという小劇場でこの芝居を観ました。患者役は李麗仙、付添婦役が佐藤オリエの二人芝居。記憶も曖昧になっていますが、次の年の再演も観ているので余程面白かったのだと思います。歳を重ねたらいつかやりたいと思っていたのですが、残念ながらこの戯曲は出版されていませんでした。英訳されたペーパーバックを買ってみたものの、翻訳できるわけでもなく本棚の飾りになっていました。それが昨年、うちの公演を観に来てくれた方が、そのベニサンピットでスタッフをしていた人と知り合いなので上演台本が手に入るかもしれないと話してくれ、そして実際その台本を取り寄せてくださったのでした(多謝)。その後、紆余曲折があって結局その本は使えなかったのですが、こうして上演にこぎつけることができました。
しかし、改めて読んでみるとかなり手強い戯曲です。色々な意味で難しい。でもその分挑戦しがいのあるのだと言い聞かせながら、日々試行錯誤しながら稽古に勤しんでいます。
是非、工房にお越しください。団員一同心よりお待ちしております。